カートを見る
 

ARA-eve 460H Crazy Standing

どこのメーカーもやらなかった
磯からのアラ(クエ)釣りで、完全なる「人 vs 魚」の真っ向勝負のスタンディングファイト前提で石突き(多くの場合アルミ製)すら捨てた「FULLPOWER vs FULLPOWER」の
元祖、スタンディングアラ竿


昨今
ルアーアングラーが男女群島などの1泊や2泊日程の遠征時にルアーマンたる所以に、昼間の釣りはやることがあっても、夜にはやることが無く持て余す。また近場の地磯や堤防でも人気ポイントを取りたいばっかりにポイントに前日入りしてもまた、これまたやることが無い
そんなルアーアングラー達はウチから言わせてもらえば邪道なルアーロッドにスピニングリールという翌日の昼間に使うルアータックルに先っちょだけ底物仕掛けを結び付けてサバを放り込んで夜の時間を潰す

そして、そんなプラスチックを放ることしか「釣り」というジャンルを知らないルアーアングラー達が、前哨戦的な石鯛釣りすらまったく知らずにいきなりのアラ釣りをルアーロッドでやる中で運良く20kgとか時には30kgすら手中にする
こんな今のご時世を
永年「オレは底物師」とか「オレはアラ釣師」などという自負がある見た目もイカツイ底物師たちはどう感じるのだろう??
専用の道具すら持たないからルアーロッドで、昨日今日マネゴト的にアラ釣りを始めたルアーマンが20kgや30kgをいわば「スタンディング」で捕ってるんだよ

そんなルアーマン達を見て「あいつらは邪道だ」とか言うのかね?
そういうあなた達は、竿すら己の体で支えることすらせずに、昔ながらの磯にアンカーを打ち、ステンレス製の板バネを固定して、ただ、リールを巻いて「オレは20kgのアラを捕った」とか「オレは30kgを捕った!船からじゃなかぞ!磯でガチンコ勝負ばい!」とか言う者も居る
「ガチンコ」??
己で竿すら支えずに「ガチンコ」??
地球に支えてもらって「オレが釣った」というのか??
それも貧弱なお子様が言うんならまだ解るが、見るからにコワモテの底物師のオッサンが言う

かく言う私も、昔は
なんの疑いも無く、クエ竿を購入、いろいろ種類もあるけどステンバットのほうが「大物釣師」っぽいからわざわざステンバットのクエ竿を買う、リールも6/0で事足りるのに見た目がゴツく「漢の道具」に見えるからという理由だけでオーバーサイズの9/0を付けて、当時某長崎県内で作られたゴツいステン板バネの竿受けを磯にボルト留めしている自分に酔っていました
近くに、イッサキ釣りのカゴ釣りのオッサンなどが居たら、イッサキくらい釣って楽しいんだな、オレは漢のステンバットの物干し竿のような竿に鼓のような両軸リール、人間すら支えられるような板バネを岩場にスパナで固定している姿に「オレってカッコイイ」などと自己満足していました

しかし・・・ね
ある頃から、「この魚ってオレが釣ったのか?」と思うようになりました
だって、釣ってないよね

じゃあ、例えば、釣り初体験のオネーサンを餌付けから仕掛けの放り込みまで手取り足取りで接待釣りをさせてあげてる際中、良型の魚が掛かって竿も起こせない、キャーキャー言いながら「どうしたらいいの?どうしたらいいの?キャー」などというシチュエーションはよくあること。そんな時にどうしようもなくなった時には竿をバトンタッチしてやり取りしてあげて、弱って水面に浮いた頃に再び竿をオネーサンに渡して仕上げをさせてあげる。
この時の魚って、オネーサンは捕ってないのよね?
オネーサンに手を貸さずに、オネーサンがもし「独力」で通したらその魚は捕れてないよね?
これを、オネーサンが「私が捕った魚」と言うのと、漢を気取っていたってゴツいステン板バネを地球に固定して、たとえ30kgの大アラを捕ったとしてって、それが「漢の釣り」ですか?というのが影竿の考え方です

己自身の体で竿を支えた釣りを信条にし、強烈なアタリが来た魚を捕れずにバラしたのなら、それは「捕れなかった魚」でイイと思います
地球にサポートしてもらいながらでも捕って「オレの獲物」と言うよりはマシと思います
「オレの30kgは船からじゃね~ぞ!」というさっきのセリフにも、「GPSや魚探、船長任せの判断で釣り糸を垂らす、そんな船という有利な手段を使って捕った魚じゃない」という主張をしたいからそう言うハズです
じゃあ、たとえ磯釣りでも有利な「地球に支えてもらう」ことは目をつぶるの?ってこと
「独力」「自力完遂」はカンケー無いってこと
初体験のオネーサンのようにやりとりのほとんどはベテラン釣師にやってもらって釣った魚は「それは違うぞ」って思うハズですよね

だからね
「時代」だったとか、「それがアタリマエ」だったそんな時代ならイイですが
時代も「令和」に突入したワケです
いつまでも「昭和」のスタイル、板バネの上の竿置いて、強烈な引きを地球に支えてもらって「オレが捕った30kg」なんていうスタンスは、もう変わっていく時代じゃないの?ってこと

影竿はそう考えます

だから、ウチが作るアラ竿は
己が支えてナンボのスタンスで作ります


人間が支えられる負荷なんてたかが知れてます
二言目には、竿やラインなどを「強度は大丈夫ですか?」というアングラーが居ます
「道具にばっか強度、強度、求めてるようやが、オマエ自身の強度は無視か?そんな中肉中背のポチャッとした体で・・・その己の体の強度は気にせんのか?」二言目には「強度は」と気にするアングラーにはいつもそんなツッコミをします
じゃあ、スタンディング用のアラ竿だから「石鯛竿レベル」のスペックさえあれば大丈夫(それ以上に作ったって、支える「人間」側がもたない)・・・そういうふうには作っていません
もしその竿を地球に固定されて&ドラグドンツキまで叩き込まれて使われた途端に竿がバラバラになるようには作っていません

スタンディング竿なのに「肉厚」の「クレイジー」な設計

昔の100号や120号、200号という「物干し竿」というより「単管パイプ」のようなゴツいクエ竿ではそんな肉厚の竿もありました。しかし、それは直巻きスプリング竿受けで竿を支えたり、奄美4点張りで竿を支えてもらう竿
しかし、ウチは「スタンディング前提」でも「不要なほどの肉厚」にしました

人間でも「信頼」の程度を語る時には
「信頼が厚い」って言いますよね?
釣竿も、いざって時になってその竿への信頼は「ブランクの肉厚」によるところが大きいのです
人間でも軽薄でいい加減な人は「ペラッペラ」と薄い表現をしますね
釣竿もペラッペラの薄いブランクでは、中身もペラッペラで、奥深い性能は秘めてません
だからウチは「厚く」作ります
そのほうが「厚い(熱い)」竿になるのです

竿銘は「アライブ」と読みます
もちろん「ALIVE(生存)」に掛けた言葉遊びです
「ARA(アラ)」(和名「クエ」)と
「eve(イブ)」は「evening(夜釣り)」からなる造語です
そして、掛詞のひとつ「ALIVE」は、危険も伴う夜のアラ釣りに限らず、堤防のファミリーフィッシングですら釣りに関わると海の事故(川や池だって)の危険性と隣り合わせです「元気に家に帰る」(ウチに帰るまでが遠足ですと言われましたね)
祈願も兼ねて「ALIVE」です
そして、人間だって、魚だって「生きてる」「生き物」という実感もあらためて実感しながら釣りを楽しんでもらいたい
そんな思いを込めて「ARA-eve(アラ・イブ)」という造語を作りました
また、文字を並び替えると「アイ・ラブ(I love)」になりますよね

スペックは「460H」と「H」表示ですが
昔のクエ竿などは「HH」や「HHH」などの表示は穂先までガチガチな意味の「H」ではありません、バットパワーが強いという意味の「H」表示です

「底物竿」というのは「竿でアタリを取る竿」です
言い換えれば「前アタリが出始めた時から「竿が仕事する」釣りです
もちろん、夜中じゅう「手持ち」で竿を握っていたってイイワケですし、そんなアラ釣りをする人も居ます(一晩じゅうじゃなくたって可能性の高い「時合い」だけ竿を握るでもイイんですがね、石鯛釣りと一緒でひったくられる瞬間がたまらないという価値観で竿を握ってるパターンです)
「スタンディング」とはいえ、大概は竿受けで竿を見つめ、海面目掛けて竿が突き刺さったら竿を手に取り己の体で竿を支えファイトするのがほとんでしょう
だから、前アタリ~突き刺さるまでは「竿の仕事」ですから、竿の「調子」も考えるべきです
穂先は入りやすく&魚が反転しやすく作っています

ウチが「OC130ZR」や「OC135ZG」などを「泳がせ仕様」で随分の数製作して全国各地で使っていただいていますが、いろんな方の手に竿が渡ると、もちろん「泳がせ釣り」にメインで使うんですが、夜には「ブッ込み釣り(アラなど)」に使う・・・という流用ケースを随分見かけます
ヘタすりゃ、「泳がせ竿」の「ぶっ込み」流用だけに限らず、「ベイトキャスティング仕様」(脇差ルアーアクションするための遠い位置にリールが付いた仕様)で竿を製作して「ルアー」&「泳がせ」&「ブッ込み」3流用できんじゃん・・・というユーザーも現れるしまつ
「OC130Z」「OC130ZR」「OC135ZG」はあくまで「キャスティングロッド」で設計したブランクです
そのブランクで「泳がせ竿」を作るのは構いません
アタリの時には鳴きバネが響くだけで「竿は仕事しません」
ファイトの時だけ、その持てるスペックが発揮できればイイわけです
しかし「ブッ込み」は前アタリの段階から竿が仕事するのです
「流用」をする人は、「その竿の見た目(底物竿っぽい)」だけで流用してるということです
「ロングロッド」だから、「底物竿っぽくブッ込みにも使える」と勝手な自己判断をしてるだけであって
「長さ」があったって「竿はキャスティングロッド」でしかないのです
「穂先」~「穂持ち」までがフワフワとアタリが出る時から「キャスティングロッド」と「ちゃんと底物用に作った竿」とは違うのです

※魚との距離が近いブッ込み釣りですので、不必要なほどの竿の立て方はどんな強靭に作った竿でも破損の原因になります(特にエイなどの浮きにくい外道魚とのファイトなどや、浮かせたあとの取り込み時の竿の操作はご注意ください)

ページトップへ